反物とは、着物を作るための織物のことです。すでに着られるように作られているのではなくあくまで加工前の織物ですから、そこから注文者の体型に合わせて作っていきます。そのため、反物から作る着物はピッタリ自分のサイズに合わせることが可能です。既製品ではたまたま合うサイズがあればよいですが、人の体型は千差万別なのでそうそうピッタリな物は見つかりません。腕の長さや胴の長さもそれぞれ異なります。既製品を仕立て直すのも良いですが、結局お金がかかることになります。それなら最初から仕立ててもらった方がジャストフィットの着物を手に入れることができます。

また、裏地の色を選ぶことができる場合もあるなど、細かな点もオーダーメイドなら反映してもらうことが可能です。裏地はちょっとした時に見えるオシャレで選ぶ人のセンスも光ります。既製品ならすでにある物から選ばなければならないため、あまり奇抜な物はありませんし好みの色もそうそう用意されていません。しかし、オーダーメイドならそれが可能です。そして、体型に合わせてピッタリに作ることができるということは着崩れがせず、見た目もスマートな印象になります。着心地もサイズ感が合っていればよくなるので、満足度は高まります。

生地の種類やデザインも豊富であるため、選択肢は既製品よりも広がるのも利点です。確かに既製品にも種類はありますが、前述の通り裏地を選べたりとデザインの幅が広がります。そこで、あえて反物から選んで作ってもらうことで満足度を高めることが可能です。オーダーメイドなら自分で選んだというこだわりがありますので、長く大切に使うことができるでしょう。体型が変わりやすい場合は買い替えが頻繁になってしまうとコストがかかりますが、そうでないなら一つ良い物をそろえることで末永く愛用できるはずです。

反物のもともとの意味は、布の長さを表す単位で、一反は約12mであり、反物の横幅は大体34cmです。これが、巻物のように丸めた形で売られています。ただし、現在では着物を着る人の体型も昔と比べて大きくなっているので、従来のサイズでは着物1着を作ることのできない体型の人もいますから、最近は長さ、横幅ともに従来に比べて長い物も売られるようになっています。もともとの意味を超えて、現在ではこうしたサイズが異なる物も反物と呼んでいるのが特徴です。

購入は呉服屋さんで仕立ててもらう時に選ぶというのが従来型ですが、最近は通信販売でもオーダーメイドで注文することができる環境が整っています。オーダーメイドだとサイズが重要になるため、通信販売だと採寸などがうまくいかないのではないかと思うかもしれませんが、測り方を丁寧に説明してしっかりと合った物を作れるような体制を整えている所であれば、サポートを受けながらきちんと注文をすることが可能です。また、すでに持っている着物があればそれを送ることでそのサイズと同じものを用意してくれるところもあります。

実物を見て購入したい人には通信販売はあまり向いていないですが、ほかにも生地の肌触りを知りたい場合に実際に記事のサンプルを送ってくれるところもあります。このような配慮がある所なら、近所に呉服屋さんがないという人でもい製品ではないこだわりの一着を用意することができるので、利用して問題が起こることはないでしょう。

最近は自宅で洗うことができる生地も売られていますし、こだわりたいなら高級織物を選ぶことも可能です。あまり着る機会がなかったとしても、着物は洋服と違って比較的体型の変化があっても切られるものであるため、そう何度も買い直す必要もないです。したがって、こだわりの一着を仕立てるのも悪くありません。